宝塚歌劇団を8月10日付で退団する星組トップスター・礼真琴(れい・まこと)が1日、兵庫・宝塚大劇場での星組公演千秋楽で、サヨナラショーを行った。

 19年10月14日付で星組トップスターに就任。

同年「眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~」「Ray―星の光線―」で、相手役の舞空瞳とともに大劇場お披露目を果たした。

 最後の大階段を宝塚歌劇団の正装である黒の紋付きに緑のはかま姿で下りた礼は、理由について「今回お披露目公演ぶりに黒い燕尾服を着させていただいている本編なので、最後はこの緑のはかまがいいな、というふうに最初から決めておりました」と笑顔で説明した。サヨナラショーでは客席おりの演出もあり「私だけじゃなくて、組のみんなが私の宝塚人生を一緒に振り返ってくれるっていうのは、生田(大和)先生の愛でもありますし、私もすごく胸が熱くなる瞬間がたくさんあって、大変でした」と笑った。

 客席で揺れるペンライトの美しさに感極まるシーンもあったと明かした。「あまりにも美しくて。一番最後の階段のごあいさつも終わって、カーテンコールでも、改めてこの光景とお客様が席を立ってくださっている光景などを見て、言葉を失うというのはこういうことかというぐらい感動しました」とあたたかい客席に感謝した。最後には「東京の最後まで駆け抜けてまいりますので、今後もよろしくお願いいたします」と、さらなる進化を誓った。

 東京宝塚劇場は28日~8月10日に上演される。

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