4人組ロックバンド「GLAY」が1日、東京ドームで30周年記念ライブ「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024―2025 GRAND FINALE」の東京公演最終日を迎えた。10年ぶりとなる同所での単独公演。

2日間で10万人のファンを魅了し、節目の30周年をド派手に飾った。

 「東京ドーーーム!」白いスーツに身を包んだボーカル・TERU(53)の絶叫がこだますると、5万人のファンは総立ちになった。大ヒット曲「グロリアス」「SOUL LOVE」をはじめ、GLAYの歴史を総ざらいする全19曲。「30周年、こんな素敵な光景を見せてくれてありがとうございます。強く強く生きていこうぜー!」。ともに歩んできたファンに、こん身の熱唱を届けた。

 約束の地に帰ってきた。東京ドームでの単独公演はデビュー20周年だった2015年以来。25周年の締めくくりを予定していた20年のライブはコロナ禍で中止になった。今年4月にはファン投票で収録曲を決定したベストアルバムを発売。10年かけて約束を果たすといわんばかりに、珠玉の名曲を次々と繰り出した。

 ギターでリーダーのTAKURO(54)は、これまでGLAYがあこがれの共演を果たした氷室京介(64)、B’zの松本孝弘(64)、小田和正(77)ら先輩の名前を挙げて感謝。

「GLAYが進んでこられたのはみんなのおかげ。今日から君らは全員GLAYだ!」とファンに呼びかけた。メンバーはずっと4人。一度も欠けることなく同じ時を過ごしたベースのJIRO(52)、ギターのHISASHI(53)とともに、円熟の演奏を披露した。

 アンコールで「L’Arc~en~Ciel」のhyde(56)がサプライズ登場すると、会場のボルテージは最高潮に。「誘惑」とラルクの「HONEY」をTERUと2人で歌い上げた。盟友からのキス祝福を受けたTERUは「夢のような瞬間でしたね」と笑った。レジェンドにあこがれ、レジェンドまで駆け抜けた30年。GLAYの伝説はまだ終わらない。(堀北 禎仁)

 ◆GLAYのセットリスト

1 口唇

2 嫉妬

3 生きてく強さ

4 グロリアス

5 メドレー1(シキナ~STREET LIFE~Missing You~都忘れ~MIRROR)

6 BLACK MONEY

7 NEVER―ENDING LOVE

8 軌跡の果て

9 つづれ織り ~so far and yet so close~

10 pure soul

11 メドレー2(BE WITH YOU~ここではない、どこかへ~とまどい~SPECIAL THANKS~春を愛する人)

12 BRIGHTEN UP

13 彼女の”Modern…”

14 疾走れ!ミライ

15 SOUL LOVE

16 誘惑

17 HONEY

18 BELOVED

19 BEAUTIFUL DREAMER

 ◆GLAYの歩み

 ▼1988年 ギター・TAKUROとボーカル・TERUを中心にGLAYを結成

 ▼1989年 ギター・HISASHIが加入

 ▼1992年 ベース・JIROが加入し現在の体制が完成

 ▼1994年5月 「RAIN」でメジャーデビュー

 ▼1996年2月 2枚目のアルバム「BEAT out!」が初のオリコンチャート1位。3枚目のアルバム「BELOVED」でミリオンセラーを達成

 ▼1997年 NHK紅白歌合戦に初出場し「HOWEVER」を歌唱

 ▼1999年3月 初の東京ドーム公演開催

 ▼1999年7月31日 幕張メッセ駐車場特設ステージで開催した「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」で単独アーティストによる有料ライブ(1公演当たり)の世界記録(当時)となる20万人を動員し社会現象に。ファンの間で同日が「GLAYの日」と制定される

 ▼2004年7月31日 大阪・此花区のユニバーサルスタジオ・ジャパンでデビュー10周年ライブを開催。

史上初の大阪のライブで10万人動員

 ▼2010年6月 自社レーベル「loversoul music&associates」を設立

 ▼2016年 自社レーベルを「LSG」に改名

 ▼2020年5月 ドームツアーがコロナ禍の影響で中止

 ▼2022年7月 大阪城ホールで通算1000回目のライブを開催

 ▼2024年 25年ぶりに紅白歌合戦に出演

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