東京・日比谷公園と周辺施設で開催される無料音楽イベント「日比谷音楽祭2025」が1日、最終日を迎え、日比谷公演大音楽堂でのHibiya Dream Sessionに甲本ヒロト、氷川きよし、「真心ブラザーズ」ら豪華アーティストが競演した。
音楽プロデューサーの亀田誠治氏が実行委員長を務め、2019年に立ち上げた無料音楽祭。
2日間をしめくくるステージには、ドラマーのYOYOKA、GLIM SPANKY、チェロ奏者のEru Matsumoto、iri、真心ブラザーズ、氷川きよし+KIINA.、甲本ヒロトらが出演。真心ブラザーズのYO―KINGは「デビューして初めてライブが日比谷野音。本当にありがとう」と原点の地でのパフォーマンスに力がこもった。
「氷川きよし+KIINA.」名義で登場した氷川は「きよしのズンドコ節」、亀田氏のアレンジによる「赤いスイートピー」を歌唱。「5歳のときに人前で初めて歌った歌。いろんなことが刻まれて、酸いも甘いも経験した『赤いスイートピー』が誕生した」と万感の思いを語ったのちに、新曲「白睡蓮」を初披露。「初めてみんなの前で歌うので…。ド下手だったらどうしよう」と謙遜しつつ「心を込めて歌います」と情感たっぷりの歌声を届けた。
野音は10月1日から改修工事のため、現在の野音での同音楽祭のステージは今年がラスト。最後の1曲は甲本による「涙くんさよなら」で、魂のパフォーマンスで会場を盛り上げた。
亀田氏は改めて「音楽の仲間やお客さんと一緒に音楽を届けることができるって本当にすてきなこと。絶対に続けて、東京の真ん中から音楽を届けていきたい」と決意。来年の5月30、31日に開催が決まったことを発表し「どうせやるなら、工事期間中に日比谷音楽祭をさらにパワーアップして育てようと思って」と東京・丸の内の東京国際フォーラムAに会場を移すことも開かした。