吉本興業所属の8人組男性ダンスボーカルグループ「OCTPATH」が5月28日、7枚目のシングル「また夏に帰ろう」を発売した。新曲を引っさげ、6~7月には横浜、大阪、東京を回るツアーも開催予定。

メンバーの古瀬(こせ)直輝と海帆(かいほ、ともに26)がスポーツ報知のインタビューに応じ、レコーディングでのこだわりや、ツアーの見どころを語り尽くした。(古田 尚)

 ケツメイシのRYOJIが楽曲提供した新曲は、ミディアムテンポが耳に心地いい。「タイトルにあるように、みんなそれぞれに思い出す『あのころの夏、良かったな』みたいな。ノスタルジックな感覚にさせてくれる楽曲になっています」と古瀬。海帆は「デモテープで“ケツメイシさん節”があったので、個人的にもレコーディングではRYOJIさんの歌い方を自分の色に落とし込めるように、何回も聞いてレコーディングしました」と振り返る。

 ノスタルジックさを残すため、キーは上げず、原曲のまま歌いこなす。海帆は「サビが転調して明るく華やかに変わっているので、何回聞いても楽しめると思います」と胸を張る。古瀬は「歌詞が歌声に乗っているなっていうのを感じますね。サビの歌詞が同じでも、歌う人が違うだけで聞こえ方も違うので、聞きどころだと思います」と、ポイントを挙げた。

 グループは2021年に結成され、5年目を迎えた。海帆は「純粋に夢を見ながら切磋琢磨(せっさたくま)するところは変わらない」としつつ、「補い合うチームとしてのあり方が色濃いというか。過ごしやすくなりました」と、メンバーの結束の強化を実感している。

当初から印象が最も変化したメンバーには、ともに太田駿静(しゅんせい、25)を指名。昨年のファンミーティングで見せた即興劇で、才能が開花したという。古瀬は「駿静って周りの人で人が変わると思うんですけど、心が開けるようになったんやって。遠慮しがちなイメージがあったんですけど、面白い変化です」と歓迎した。

 6、7月には横浜、大阪、東京を回るZeppツアーも決まっている。古瀬は「今回は初めてソロコーナーを組み込んでいるので、8人のソロも見どころです」とワクワク。海帆はポスタービジュアルのタキシード姿を挙げ、「初の試みとして、お客さんにドレスコードを導入しました。アルコールもOKなので、大人の空気感で楽しんで」と、来場者のおしゃれを見るのも楽しみにしている。

 海帆は「いろんな個性を持って、皆さんに全力で向き合っていきたい」と宣言。古瀬は「OCTPATHは知れば知るほど“沼っていく”。そんなグループだとリーダーの僕は思っています。楽曲の幅もすごく広いので、気になった方は、全曲聞いてもらえたらうれしいです」と訴えかけた。

 〇…海帆は尺八という意外な趣味の持ち主だ。「祖母が琴と三味線の先生。小学校の2年間(尺八を)習っていて『木曽節』を吹けます。独特の竹の音が響き渡る感じが好きですね」。一方、古瀬の趣味はセルフネイル。「きょうの白いネイルも、10本で4時間ぐらいかかりました。ネイルをしている時間は『無になれる』というか、脳を一回リセットするのにもいい時間。落ち着きます」。仕事の成長とともに、それぞれの時間も充実させている。

 ◆「Showcase2025~a la carte~」

 ▽6月12日 横浜・KT Zepp Yokohama

 ▽26日 大阪・Zepp Namba

 ▽7月10日 東京・Zepp Haneda

 ◆OCTPATH(オクトパス)TBS系のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」に出演した元練習生8人により、21年に結成された。22年、シングル「IT’S A BOP」でメジャーデビュー。メンバーは太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、西島蓮汰、四谷真佑。

23年に当初メンバーの冬馬が脱退したが、同じ元練習生の西島が加入した。

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