【パース(オーストラリア)2日=岩原正幸】サッカー日本代表は、パース市内のグラウンドで26年W杯アジア最終予選・オーストラリア戦(5日、パーススタジアム)に向けた全体練習を開始。FW町野修斗(25)=キール=が迫力満点の動きでエース候補に名乗りを上げた。
降りしきる雨を切り裂くように、町野が左右からのクロスに体を投げ出してゴールに迫った。「結果もそうだが、収めるところ、チームのために走ることとかが求められている。ゴール前に良いパスが出てくると思うので、動き出しもキーになる」と得点へのイメージを膨らませた。
今季はドイツ1部で11得点。チームは2部降格となったが、欧州5大リーグで1季目の2桁得点は98―99年の中田英寿(ペルージャ)以来、26年ぶり。「試合を通して成長できた」と手応えをつかんだ。
最終予選は3月に約2年ぶりに招集され、バーレーン戦で残り4分から出場だった。W杯まで1年。代表定着へ「常に意識してきた。W杯のために、代表で活躍するために欧州に出てきた」と成長をぶつける時が来た。オーストラリアの屈強なDF陣相手にも「欧州でやってきた自信もある」と言葉に力を込めた。