日本テレビは3日、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去を受けて、追悼特番を放送することを急きょ決定した。
特番タイトルは「緊急特番 ありがとう長嶋茂雄さん ミスタープロ野球 永遠に…」で、3日午後7~9時に2時間にわたって放送する。
同局の福田博之社長は、訃報を受けて「突然の悲報に触れ、ただただ呆然(ぼうぜん)としております。選手としても、監督としても、コメンテーターとしても、常に“華”があり、まきに“記憶に残る”存在でした」などと追悼した。
◆日テレ社長コメント
私が幼稚園児だったころ、初めて着たジャイアンツのユニフォームの背番号が「3」でした。長嶋さんの闘志と情熱に憧れ、プロ野球に熱狂しました。引退試合のセレモニーを観ながら、テレビの前で涙が溢(あふ)れてきました。「ひとつの時代が終わった…」という脱力感でした。そして今、あまりに突然の悲報に触れ、ただただ呆然としております。
日本テレビの野球中継において、長嶋さんは、選手としても、監督としても、コメンテーターとしても、常に華があり、まさに記憶に残る存在でした。監督時代には、プロ野球ファンにもっと楽しんでもらいたい、プロ野球を知らない人にも野球の面白さを知ってもらいたいとの思いから、ベンチ裏やブルペン映像の放送を許可してくださいました。愛情深い熱い言葉を、日本テレビの実況アナウンサーたちにもたくさんかけてくださいました。
引退後は、日本テレビのバラエティー番組やイベントにご出演いただき、そのおちゃめな姿は幅広い世代の視聴者を魅了しました。
最後まで東京ドームで選手らを激励するなど、常に野球の未来を考え、情熱をかたむけてくださった長嶋さん。そんな在りし日のお姿を偲(しの)びながら、感謝の気持ちと共に、衷心よりお悔やみを申し上げます。