◆日本生命セ・パ交流戦 ソフトバンク―中日(3日・みずほペイペイドーム)

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報を受け、試合前に中日・井上一樹監督が取材に応じた。「きょうから交流戦も始まりますが、こうやって野球界が盛り上がるのも先人の方々のおかげで、長嶋さんはその代表」と感謝。

「長嶋さんがつくられて野球界を盛り上げていくためにも精進していかないといけない」と誓った。

 「野球を知らない人でも長嶋茂雄さんという名前は知っている。球界のみならず、日本の宝。長嶋さんの存在がいろんな方を勇気づけた」とかみしめたが、自身もその一人だ。2003年に報知新聞社制定「ゴールデン・スピリット賞」を受賞。長嶋さんとソフトバンク・王貞治球団会長が表彰式に訪れた。「長嶋さん、王さんと同じテーブルで。僕は人と会うのにドキドキしない方だけど、あの時はすごくドキドキした。受賞のスピーチを長嶋さんにほめてもらった」と回想。「『井上くーん』と、いろいろな話をしてもらって。『長嶋さんが俺の名前を呼んでくれている』と、すごく光栄でドキドキした」と感激した思い出を明かした。

 当時の長嶋さんの印象を問われると「あの(イメージの)まんまの人だった。

きっとですけど、長嶋さんは野球界の人に限らず、誰と接しても一緒なんだろうなと思った」と想像。伝説の「10・8決戦」にもベンチ入りしており「今思えば、あれも(巨人の監督が)長嶋さんだったからこその盛り上がりだったと思う」と語った。

編集部おすすめ