女優の當真あみ、中島セナが2026年公開の映画「終点のあの子」(吉田浩太監督)にダブル主演することが3日、発表された。13日に開幕する第27回上海国際映画祭の出品が決まっている。

 柚木麻子氏の小説家デビュー作で、女子高生の友情と複雑な心情を描いた同名小説を映画化。私立女子高校の入学式、中等部から進学した希代子(當真)と奈津子(平澤宏々路)は、通学の途中で青い服を着た見知らぬ女の子から声をかけられる。高校から外部生として入学してきた朱里(中島)だった。希代子は、有名カメラマンの娘で海外生活が長い朱里と徐々に親密になっていく。

 7月期の日本テレビ系「ちはやふる―めぐり―」(水曜・後10時)で連続ドラマ初主演することも決まっている當真は「ささいなことで一喜一憂し、傷ついたり、誰かに憧れ、妬ましく思ったり、新しい出会いと価値観に触れ変わっていく姿に、共感出来る部分がたくさんありました。できるだけ感じたままにお芝居できるよう意識しました」。上海国際映画祭は自身初の海外映画祭で「喜びでいっぱいです」と声を弾ませた。

 中島は自由奔放でほかのクラスメイトとは異なる、知的で大人びた風格の朱里を演じる。「映画では、高校生の自尊心の行方がそれぞれ描かれていると思います。そして私は、朱里に通ずる傲慢(ごうまん)さのようなものを持っている1人だと改めて自覚させられました。彼女たちが友達の中に映し、狂ったように確かめ合っていたのは、もろい自分自身を見るためだったのかと思うのです」と話している。

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