3日放送の日本テレビ系報道番組「news every.」(月曜~金曜・午後3時50分)では、冒頭からこの日、肺炎のため都内の病院で死去した巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=を追悼した。

 大の巨人、長嶋ファンで長嶋さんに憧れて立大に進学したことでも知られるフリーアナウンサー・徳光和夫さんは「長嶋さんが80歳の誕生日の時に100人くらいのパーティーがあって、王(貞治)さんが代表して来賓代表であいさつしたんですけど」と話し出すと「その時、王さんがおっしゃったのが『自分は阪神球団にかなり誘われていたんで阪神に入ろうと。

両親としても阪神に入りなさいと言われたんだけど、どうしても、そういう気持ちになれなかった』と。それはなぜかと言うと『長嶋さんに憧れて自分はプロ野球選手になって、巨人軍の選手になった』と。その時、おっしゃったのは『自分が国民栄誉賞第1号だけど、日本人を野球を通して活気づけたという意味では本来、長嶋さんが国民栄誉賞の第1号でなければおかしい』っていうことを王さんがコメントされた」と回顧。

 「王さんが言いますには、ONとかNOとか言われるけど、そうではなくて。両雄相並ぶということではなくて、自分は長嶋さんに憧れて巨人軍に入ったんだということを申し上げたいって」と続けた。

 その上で「今の野球界のレジェンドたち。高橋由伸さんとか中畑(清)さんとか、みんな長嶋さんの背中、王さんの背中を追いかけて、プロ野球選手としての道を歩んでらっしゃるんだと思いますね」と話すと「昭和のスーパースターですよね、長嶋さんは。昭和100年のこの日に…。巨人軍創設して89年ですか。野球の年ですよね。その年にこうしてお亡くなりになるのは、ある意味、僕は長嶋茂雄さんらしいかなと思いますね…」と言うと、涙で声をかすれさせた。

 さらに泣きながら「ありがとうっていう言葉を…。

頭を下げて、ずっと…。本当にありがとうございますと。それだけですね」と深々と頭を下げると「僕は長嶋さんに憧れて立(教)大学に入ったりもしましたし、長嶋さんに憧れたから、この最難関の日本テレビの入社試験にも合格できたんじゃないかと思えてなりません。私だけでなく、本当にいろんな人たちに好影響を与えたのが長嶋茂雄さんです。それは間違いなく言えますよね」と言い切っていた。

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