日本テレビは3日、この日、肺炎のため都内の病院で死去した巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=を追悼する特番「緊急特番 ありがとう長嶋茂雄さん ミスタープロ野球 永遠に…」(午後7時)を緊急生放送した。

 長嶋監督のもとで長年プレーしただけでなく、アテネ五輪日本代表では長嶋監督のもとでヘッド兼打撃コーチを務めた中畑清さんは「(死去の)速報を娘が見つけて教えてくれましてね。

その瞬間、受け入れることができなかったですね。これが現実なのかって。僕は認めたくないって気持ちでしたね」と声を震わせた。

 長嶋さんの現役時代から始まる様々な映像を見届けると「かっこいいですよね、とにかく。悪いシーンも全部かっこいい。三振してもかっこいい。跳んだりしてもかっこいい」ときっぱり。

 長嶋監督時代の1979年10月28日から11月21日まで行われた伝説の「地獄の伊東キャンプ」についても「あのキャンプは長嶋さんしかできなかったんじゃないですかね」と話し出すと「自分にとっても厳しい練習の鬼だったみたいなものを選手に課せたっていうのは…。妥協しなきゃいけないところってのはあると思うんですよ。それがすべてにおいてなかった。1日中、野球漬け」と回顧。

 「それがお前たちが成長する上でやり切らなきゃいけないことなんだというのをね。

我々は最初は半信半疑というか『こんな秋にキャンプ、冗談じゃないよ』って感じだったんですよ。その空気を1日1日で、集中していく、疲れがたまっていく、怖さもあるんだけど、本当に俺たち、巨人を支えていく選手になれるんだっていう空気を作り上げた、あの1か月の長嶋茂雄の存在というのは我々の財産です」ときっぱりと続けると「あれを体験させていただいたっていうのは…。それから、いろんな練習をしましたけど、あれに勝るものはないですね。全員が活躍しましたから」と、しみじみと振り返っていた。

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