日本テレビ系情報バラエティー番組「DayDay.」(月~金曜・午前9時)は4日、戦後の日本を象徴するスーパースターで、「ミスタープロ野球」と称された巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さん=報知新聞社客員=が3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去したことを伝えた。89歳だった。
スタジオには長嶋さんと公私にわたり親交があった放送プロデューサーのテリー伊藤さんが生出演。長嶋さんとの様々な交流秘話を明かした。その中で印象に残る言葉を聞かれ「ミスターの思い出は、晩年、足も不自由になってミスターとホテルでお話する機会があって僕はエレベーターのところまで送ったんですよね。ミスター、ゆっくりなんで。長い廊下だったんですけどミスターの歩調に合わせて歩いていたらミスターが『テリーさん、ありがとね。合わせてくれて』って言われて…涙が出てきて…強かったですね」と声を震わせた。
そして「こんな状況下でも俺に気を使ってくれるんだって…すごい切なかった」と瞳をうるませ「今日、ここへ来るときに、寂しいとかつらいとか言うのやめようと思っているんです。それなにかっていうとそれ自分の感情じゃないですか?いろんなものを僕はミスターからもらったんです」と声をつまらせ「だったら『ありがとう』って言いたいですよね、長い間」と涙した。
テリーさんの言葉にMCを務める武田真一アナウンサーは、両手で涙をふき「日本中のみなさんがありがとうっていう思いでいっぱいだと思いますね、今ね」と声を震わせていた。