◆宝塚記念1週前追い切り(6月4日・栗東トレセン)

 第66回宝塚記念・G1(15日、阪神)の1週前追い切りが4日、東西トレセンで行われた。ファン投票1位のベラジオオペラは、栗東・CWコースでの3頭併せで好時計をマークした。

 ダイナミックに突き進んだ。ベラジオオペラはモンシュマン(4歳2勝クラス)を3馬身、ベラジオボンド(4歳3勝クラス)を2馬身追走。内を回って直線に向くと一杯に追われ、体を大きく使いながら脚を伸ばした。ベラジオボンドと併入し、6ハロンは80秒4―11秒0と上々の時計だった。

 騎乗した上村調教師は「雨で下(馬場)が重かったけど、その割には時計も出ていた。1週前としてはしっかりできた」と合格点の評価。暑さに弱いタイプだが、「(レースが)来週なら何とかできるんじゃないか」と不安のない見立てだ。

 前走の大阪杯では、レース史上初の連覇。好位から堂々と抜け出し、コースレコードを1秒も更新した。上村師は「ためる競馬ができる馬。(横山)和生も、ああいう競馬ができると分かってたから」と完勝劇を振り返る。

 宝塚記念は京都開催の昨年が3着だったが、重でタフな馬場が影響した。

「今年は阪神の2週目で、そんなに傷んでないやろうしね。来週はジョッキーを乗せて、感触を確かめる程度。前回もそれでうまくいってるからね」と指揮官。G1連勝に向けて、気勢を上げる。(水納 愛美)

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