ロック歌手でタレントのDAIGO(47)が4日、都内で行われた「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」の授賞式後、スポーツ報知の取材に応じ、3日に死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん(享年89)を悼んだ。本紙連載コラム「巨人でDAI語(GO)」を担当するDAIGOは「長嶋さんは永遠に輝き続ける存在」とその功績に感謝した。

 「生まれながらの巨人ファン」を自称するDAIGOにとって、長嶋さんは「とにかく『ミスター・ジャイアンツ』」。この時ばかりはDAI語を封印し「選手として、監督として、いろんな伝説を残した野球界のスーパースター。日本を明るく照らしてくださって感謝しかない」と尊敬の念を口にした。「ご病気になられてからも野球に携わり、野球が根っから好きで…。長嶋さんというスターがいるからこそ今の野球があると思います」と背筋を正す。

 直接的に会話を交わしたことはない。「(22年に)始球式をやらせていただいたとき、ドームの裏の通路でお見かけしました。恐れ多くてごあいさつはできませんでしたが、元気そうなお姿を遠くから見させていただいた」と、レジェンドの姿を見かけて胸がいっぱいになったという。

 ミスターの采配で一番の思い出は1994年の“10・8決戦”。「巨人ファンとして誇らしい一日でした」。くしくもベスト・ファーザー賞は、長嶋さんも1983年の第2回の受賞者として名を連ねる。長嶋さんの象徴としてよく語られる「ひまわり」が同賞のイメージフラワーとなっており、DAIGOにとっても思わぬ巡り合わせの一日となった。

 思いは尽きない。「よくインタビューなどで『勝ち負けよりも、いい試合を見せたい』とおっしゃっていた。プレーも全力で、エンターテインメントとして野球をたくさんの方に広めてくださった。長嶋さんは永遠に輝き続けますし、現在の巨人のみなさんにも、長嶋さんイズムを継いでさらに輝いてほしい。僕も精一杯応援します」と巨人ファンとして決意を新たにした。

 〇…同賞の芸能部門、スマイルひまわり賞をダブル受賞したDAIGOは「MAK。身に余る光栄です」とDAI語であいさつ。妻で女優の北川景子(38)との間に1女1男をもうけ、育児に奮闘しているが「妻はとてもきれいな女優で…」と笑わせつつ「撮影が忙しいときは僕が料理をして支えたりしています」。この日も夕食にクリームシチューを仕込んできたという。「子どもたちにベストファーザーと思ってもらえるよう日々頑張りたい」と語った。

 〇…スポーツ部門を受賞した青学大陸上部の原晋監督(58)は、長嶋さんに対して「ある意味、私は嫉妬がありました。長嶋さんの存在により、野球界が他のスポーツ団体より格の高いスポーツになった」と複雑な感情を吐露。

「一方で、長嶋さんの見せる野球、見せるスポーツ…。これまで長距離は修行僧と言われてきたが、私も『見せる駅伝』を切り口にしてここまできた。長嶋さんの生きざまが自然と私の中に入り込んでいる」と指導者として刺激を受けたことを明かした。

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