フジ・メディア・ホールディングスの株主の男性が日枝久氏ら現旧経営陣15人に対して起こした株主代表訴訟の第一回口頭弁論が5日、東京地方裁判所中目黒庁舎で行われた。

 原告となる株主の男性は今年3月、中居氏と女性とのトラブルに端を発したフジテレビの問題を巡り、同24日付けで計約230億円の賠償を求める訴訟を提訴。

同27日には記者会見を行い、「内部統制システムが不十分だった」「問題を隠蔽(いんぺい)し、社員を守らない姿勢が表れている」と不信感を口にしていた。

 この日も原告の男性は意見陳述で「トラブル発生後も中居氏が司会を務めていた番組は継続し、中居氏も出演し続けた。フジテレビはスポンサーをだまし、視聴者をだましていたわけです」と痛烈に批判。「女性社員を絶望させるような対処ばかりしてきたこともおかしなこと」と指摘した上で、「この代表訴訟を通じて、旧体制を一掃し、フジテレビがスポンサー及び視聴者などから信頼される会社に一日でも早くなることを願っています」と述べた。

 一方のフジ側はこの日の口頭弁論を欠席。請求の棄却を求めるとしている。

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