リーグワン1部の神戸が5日、神戸市内のチーム施設で「NTTジャパンラグビー リーグワン 2024―25 シーズン総括記者会見」を行った。今季限りで退団が決まったWTB山下楽平も取材に応じた。

 京都府出身の山下は「7歳からラグビーを始めて、そのころから関西のチームで長くリーグを引っ張ってきた神戸製鋼は憧れだった」と、幼少期に抱いた気持ちを思い返した。「その憧れを持ったまま入団させてもらって、実際に入っても素晴らしい先輩、後輩、スタッフ、素晴らしい人間が集まっていて、素晴らしい文化を持っていて。そんなスティーラーズの一員になれたことはこれから先も変わらない財産」と、在籍した11年間を誇らしげに回想。4日に退団が発表され、「今までやってきたことを思い出していたような1週間だった。できることはやれたと思う」と悔いなく、神戸での選手生活を終えた。

 今後も現役続行の姿勢で、将来的には「ここまで僕を成長させてくれたラグビー界には、なにか僕なりの形で恩返しできたら」と話した。退団を決めた経緯には「スティーラーズにできることと、自分自身がしたいことを考えた結果、この決断に至った」と説明。「したいこと」については「何か一つ、ということではないですけど…たくさんあります」と笑顔とともに、自身の胸の内にとどめた。

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