◆プロボクシング バンタム級10回戦 那須川天心―ビクトル・サンティリャン(6月8日、東京・有明コロシアム)
WBC世界バンタム級1位、WBA&WBO2位、IBF4位の那須川天心(26)=帝拳=の人気はベトナムでもすごかった。6日に東京・後楽園ホールで行われた記者会見後、同じ興行で坪井智也(帝拳)とWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦を戦うバン・タオ・トラン(ベトナム)陣営が天心に駆け寄り、記念撮影を求めた。
トランは天心に憧れのまなざしを向け、天心も笑顔で撮影に応じた。陣営によると、天心は「ベトナムでもスーパースター」だといい、キックボクシング時代から試合のたびに映像を見ていたという。
ベトナムではボクシング人気が高くはないといい、トランは「僕が新しい道を切り開く立場にいると自負している。僕の活躍がかなりカギになる」と話すなど強い責任感をにじませる。「自分のためだけに格闘技をやっていない。みんなを巻き込んで熱狂させることが宿命」と話す天心と自らを重ね、名を挙げる。