◆陸上 日本学生対校選手権第2日(6日、岡山・JFE晴れの国スタジアム)

男子1500メートル決勝が行われ、早大の山口智規(4年)が3分40秒46で初優勝を飾った。残り2周で先頭に立ち、ロングスパート。

力強いガッツポーズでフィニッシュし「一つ、勝ち切れたのは本当にうれしい」と爽快な笑顔。翌日は5000メートルにも出場予定だが「疲労もあると思いますけど、それ以上に自分が背負っている立場は重いもの。情けない走りをしないように、“えんじ”に似合うような走りができればなと思います」と言葉に力を込めた。2位は3分42秒13で東海大の兵藤ジュダ(4年)、3位は3分42秒18で城西大の大場崇義(2年)だった。

 今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で2年連続エース区間2区を担った山口。5月の関東学生対校選手権では男子1部1万メートルで日本勢トップの3位。今大会は中距離でも結果を残すなど、今シーズントラックでもインパクトある走りを見せている。好調の要因の一つに、後輩からの学びがある。

 早大は今季、鈴木琉胤、佐々木哲ら力のあるルーキーが加入。山口は「鈴木や佐々木から学ぶことが多い」と明かす。これまでは疲れていても練習してしまうことがあったというが、「彼らは自分の体と向き合いながら、休むとか、切り替えがすごくうまくできている選手。僕も思いきって学んで、思い切って休むことを取り入れるようにしました」と丁寧に調整しながら練習を継続。

今シーズン、安定して結果を残している。

 駅伝主将として、今シーズンの最大目標は箱根駅伝での総合優勝。「のどから手が出るほど、そこの目標が本当に貪欲に欲しい。まず一つ、箱根駅伝総合優勝に向けて、チーム一丸となって頑張れたらなと思います」と熱い思いを語った。

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