レスリングの男子グレコローマンスタイル77キロ級でパリ五輪金メダルの日下尚(マルハン北日本)が6日、明治杯全日本選抜レスリング選手権(19日開幕、東京体育館)に向けオンライン会見に臨んだ。五輪後、初の国内試合に向け「減量も始めて、試合でベストを出すために調整している。
五輪後は独ブンデスリーガに参加し「レスリングの価値、素晴らしさに出会えた」と日下。ドイツでの競技熱を肌で感じ「今回は1部に参加して、盛り上がりも違うし、アナウンスでも五輪チャンピオンと紹介される。点を取られて負けそうになると、盛り上がったり。この経験は大きかった」と振り返る。明治杯に向けては、自身の前に出るスタイルへの対策も想定済み。「対策を上回る圧倒的な強さを見せつける」と、意気込む。
プライベートでは、大の巨人ファンを公言する24歳。巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さん(享年89)が3日に逝去したことを受け「びっくりしました」と語った。3日は、昨年5月の「長嶋茂雄デー」で観戦した際に購入したという「背番号3」のシャツを着用して練習していたという。家族、親戚一同でファンという日下は「自分は巨人ファンだけど、巨人ファンでなくても、スポーツ人なら誰でも憧れるようなレジェンド。
国内試合は2年ぶりに臨む明治杯。「今年の目標は世界選手権の優勝。(明治杯は)あくまで通過点」と冷静に語る。五輪王者として「圧倒的な強さを見せつけるのが目標。自分の新たな道を切り開いていくためにも、まだまだ止まれない。成長している姿を見せつけたい」と力強く語った。