西田凌佑　中谷のＷＢＣベルト「すごい方たちが取ってきたベルト。やはり欲しい」
会見を行った中谷潤人（左）と西田凌佑（カメラ・堺　恒志） 画像（1枚）

◆プロボクシング　▽ＷＢＣ＆ＩＢＦ世界バンタム級（５３・５キロ以下）王座統一戦１２回戦　ＷＢＣ王者・中谷潤人―ＩＢＦ王者・西田凌佑（６月８日、東京・有明コロシアム）

　世界バンタム級２団体王座統一戦に臨むＷＢＣ王者・中谷潤人（Ｍ・Ｔ）とＩＢＦ王者・西田凌佑（六島）も６日、東京・後楽園ホールで公式会見に出席。互いに必勝を誓った。

　西田は、中谷が持参したＷＢＣの緑のベルトを見て、打倒への思いをより強くした。「すごい方たちが取ってきたベルト。やはり欲しい」。敬意を抱く同じ関西出身サウスポーの長谷川穂積や山中慎介も君臨したＷＢＣバンタム級王座。右構えではファイティング原田、辰吉丈一郎、井上尚弥らスター選手も巻いたベルトだ。「バンタム級は自分のあこがれ。そこで統一戦ができることがうれしい」とかみしめ、「内容じゃなくて絶対勝ちたい」と力を込めた。

　減量苦との戦いも最終段階。六島ジム・枝川孝会長は「ここにきて（西田の体重は）下がったり上がったり、なかなか、ブラックホールなんで」と“中谷を吸い込め”と陣営が名付けた西田の愛称を用いて報告した。

　中谷は来春の井上尚弥とのビッグマッチが規定路線だが、西田はどこ吹く風だ。「正直あまり何も考えていなくて、自分は中谷選手に勝つことだけ」。最大の敵を乗り越え、両肩にベルトを掲げる。

（田村　龍一）

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