◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子カナダ大会 日本 3(25―19、25―21、25―13) 0 セルビア(6日、カナダ・オタワ)

 1次リーグ第2戦が行われ、世界ランク7位の日本は同10位のセルビアを3―0のストレートで下し、開幕2連勝を飾った。チーム3位の10得点を挙げた主将の石川真佑(ノヴァーラ)は「ヨーロッパの高さのあるチームが相手だったんですけど、少し被ブロックもあった中で、自分たちがそういうところで修正してうまくできたかなと思います」とうなずいた。

 第1セット(S)、日本は石川、対角に佐藤淑乃、セッター関菜々巳、ミドルブロッカー島村春世、宮部藍梨、セッター対角にアウトサイドヒッター和田由紀子が先発した。第1Sは中盤まで競ったが、12―11で佐藤が二段トスを難なく決めきった。第2Sでは後衛ライトから和田が右のサイドラインギリギリに強打を打ち抜き、石川も二段トスからクロスに決めて笑顔を見せた。

 第3Sでは23―12から4日の第1戦に続いて185センチ、18歳の秋本美空を前衛、セッター中川つかさを後衛に二枚替えで投入。U―NEXTで解説した12年ロンドン五輪銅メダルの母・大友愛さんは「鳥肌、鳥肌、どうしよう、どうしよう」と緊張しながら見守った。「美空を周りの選手が思い切りプレーさせてくれるのを感じるので、美空自身もさほど緊張せず、思い切りやろうという気持ちでコートに入っていると思います」。2戦連続の得点とはならなかったが、ストレート勝ちに貢献した。

 試合後は母・愛さんから秋本にインタビュー。相手の高さをどう感じたかと聞かれ、秋本は「ブロックワンチ(1回触る)しか、していないけど、自分より高い選手が多いから、テクニックも重要になってくると思いました」と冷静に振り返った。続いて「ご飯は食べられている?」と母が心配すると「食べてます」ときっぱり。「頑張ってね。応援しているよ」と母が言えば、秋本も「オー!」と応え、母娘で左拳を突き上げて笑い合った。

 第3戦は日本時間8日の早朝にカナダと対戦する。石川主将は「カナダとはネーションズリーグに入る前に練習試合をしたけど、試合では気持ちが入ってくると思うので、そういうところの勢いで自分たちが押されないようにしたい。相手はリズムが悪くなるとどんどん選手を替えてくると思うので、そういったところでしっかり対応できればいいと思います」と意気込んだ。

編集部おすすめ