6月7日の阪神5R・2歳新馬(芝1600メートル=8頭立て、ソンブレロ競走中止)で今年度の新馬戦が開幕し、1番人気のチュウワカーネギー(牡、栗東・大久保龍志厩舎、父モーリス)が鮮やかに逃げ切って世代一番星を手にした。勝ち時計は1分36秒2(良)。
好スタートから二の脚をつけてハナを奪うと、前半1000メートル通過は1分3秒0のスローペース。北村友一騎手とぴったりと折り合って手応え良く直線へ。ゴーサインに応えて力強く脚を伸ばした。上がり最速で差し込んできた2着のアンドゥーリル(藤岡佑介騎手)を3/4馬身差で振り切り、デビューVを飾った。母デックドアウトは2016年のアメリカンオークスの勝ち馬で、昨年のセレクトセールにおいて3100万円(税抜き)で取引された。
鞍上は「個人的に期待していた馬。逃げるとは思っていませんでしたが、スタートが良く優等生でした。自分から進んでいってくれて、落ち着きもある。期待通りの走りをしてくれました」と能力を絶賛した。
大久保調教師は「先頭に立ってからはフワっとしたけど、相手がいたらもう少し頑張れたかな。新馬としては申し分ない。もうちょっと長い距離を走れると思いますし、今後はそういう組み立てをしていきたい。