◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦10回戦 同級2位・坪井智也―同級1位バン・タオ・トラン(8日、有明コロシアム)

 プロ2戦目で地域タイトルに挑むWBOアジアパシフィック・バンタム級2位・坪井智也(29)=帝拳=が7日、都内で計量を行い、リミットより300グラム軽い53・2キロでパス。対戦相手のWBO同級1位バン・タオ・トラン(33)=ベトナム=も同じ53・2キロでクリアした。

 「バンタム級での減量は楽でした。調整はばっちりです」。本来は1階級軽いスーパーフライ級だが、同門の那須川天心が王座を返上したことでチャンスが巡ってきた。日本人初の世界選手権金メダリストとなり今年3月にプロデビュー。WBOアジアパシフィッッ2位だったブーンルエン・ファヨン(タイ)を2回TKOであっさりと退け、金メダリストの実力を証明した。

 ボクシング界では「当たり年」といわれる95年組。堤聖也(角海老宝石)、井上拓真(大橋)、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、岩田翔吉(帝拳)ら世界のベルトを手にした選手は数多い。坪井も当然、目標は世界のベルトを手にすることだ。2戦目で王座獲得に成功すれば日本最速タイ記録。大きな仕事に挑むホープは「今後の事は試合の後に考えます。今は明日の試合したい」と気を引き締め、一つ目のベルトを狙いにいく。

 戦績は坪井は1勝(1KO)、トランは18勝(10KO)1敗。

編集部おすすめ