◆プロボクシング▽バンタム級(53・5キロ以下)10回戦 増田陸―ミシェル・バンケス(8日、有明コロシアム)

 ノンタイトル戦を行うWBA世界バンタム級7位で日本同級王者・増田陸(27)=帝拳=が7日、都内で計量を行い53・4キロでパス。対戦相手のWBA世界同級11位・ミシャル・バスケス(32)=ベネズエラ=は1回目の計量で200グラムオーバー。

再計量でも100グラムオーバーだったが、増田陣営が了承したため、試合は成立した。

 再計量を行うバスケスのために30分以上会場で足止めされた増田だったが「特に気になりませんでした。自分に集中していました」と意に介さない。今回も防衛戦を計画したが、挑戦者が名乗りをあげなかった。それでも、増田はこの舞台を「世界に向けてのアピールの場にしたい」と言い切る。

 興行のセミファイナルでは同門の那須川天心が世界前哨戦。メインはWBC王者・中谷潤人(M・T)とIBFチャンピオン西田凌佑(六島)の統一戦。リングサイドにはWBA休養王者の堤聖也(角海老宝石)、WBO王者・武居由樹(大橋)が陣取り、バンタム級の世界王者が勢ぞろいする。そんな中での試合とあって「バンタム級が盛り上がっている。そんな中での試合、KOで勝つ」と宣言した。

 試合前夜は「鹿肉」をしゃぶしゃぶとステーキにして食べ本番に備えるという。「以前食べて調子が良かったので試合前は続けている。

ジビエパワーで頑張ります」と野性味を増してリングに向かう。

 戦績は増田が7勝(7KO)1敗、バンケスは23勝(15KO)5敗。

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