女優の斉藤由貴、南野陽子、浅香唯が7日、7月27日をもって閉館する東京・銀座の丸の内TOEIで開催中の記念上映「さよなら 丸の内 TOEI」内で行われた「スケバン刑事フェスティバル」で舞台あいさつした。

 1985年から放送されたテレビシリーズでヒロインの「麻宮サキ」を演じた3人。

過去に歌番組などでは共演経験はあるが、「スケバン刑事」に関連するイベントで勢ぞろいするのは同シリーズ40年の歴史の中でも初めてという。この日は斉藤が主演したテレビシリーズ第1期の4エピソードと南野、浅香が主演した劇場版2本が上映された。

 3人は1985年デビューの”同期組”だが、作品内での共演はなく、当時は全員がトップアイドル。そのため、会話を交わすことは少なかったという。斉藤は「特に私は殻があって、緊張して自分から話すことが難しかった。お互い、いい年になって、フランクに話ができるようになったのを思うと、年を取るのもいいものだな、と思います」としみじみ。その言葉に南野も「歌番組とかで会ってもバタバタしてしゃべることなんてなかったのに、今は毎日一緒にいたかのように話せる」と作品のパワーを感じていた。

 トークでは、出演が決まった当時に大変だったことを回顧。斉藤は「もちろんヨーヨーですね」と即答した。「ワンカットで26回NGを出したことがあります。歩きながらヨーヨーを上げ下げして、セリフもしゃべる。聖徳太子じゃないんだから…」と扱いには苦労したという。

 その言葉を聞いた南野が「『26回まではNGを出しても大丈夫』と言われた。斉藤さん、ありがとうございました」と話すと、場内は爆笑の渦に。南野と浅香もヨーヨーのシーンが最も苦労したそうで、浅香は「投げたヨーヨーがどこに戻って来るのか分からない。顔に当たることもありましたね」と振り返った。

 ヨーヨーの話題が出たところで、3人に撮影当時に使われたもののレプリカが渡されると、盛り上がりは最高潮に。劇中では表面が開いて”桜の代紋”こと警視庁のマークを見せる決めポーズがあったが、南野は「パカッと開くのは、お化粧のコンパクト(で作られていた)。通常のヨーヨーよりも大きくて、目立つように作られていましたね」とのエピソードを披露していた。

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