◆陸上 日本学生対校選手権第3日(7日、岡山・JFE晴れの国スタジアム)

 男子5000メートル決勝が行われ、早大の駅伝主将・山口智規(4年)が13分40秒06で優勝した。前日の1500メートルと2冠を達成し「本当に、率直な気持ちは、うれしい。

何よりも、チームに貢献できたことがうれしい」と爽快に笑った。2位は13分42秒32で日大のシャドラック・キップケメイ(3年)、3位は13分42秒84で日体大の平島龍斗(4年)。

 最後の1周にさしかかる手前、「どのタイミングで仕掛けるか、ずっと考えながらレースを進めていた」と一気に先頭に躍り出た山口は、キップケメイ、駿河台大のスティーブン・レマイヤン(3年)ら留学生も振り切る強烈スパート。グングン引き離し、力強い両手ガッツポーズをしながらトップでフィニッシュした。

 1500メートルと連日のレースでも「目の前のレースに集中することしか考えていませんでした」と力を発揮。今季は2月の日本学生ハーフマラソンで優勝した工藤慎作(3年)や、ルーキーの鈴木琉胤、佐々木哲らが台頭したことにより「自分のこれまでの取り組みを考え直すきっかけにもなった」とさらなる成長を遂げた。

 早大は今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で総合4位。「前半シーズンは個人の目標に向かってみんな熱心に取り組んでくれていますし、箱根駅伝の総合優勝も手の届くところにある。僕がこの強い集まりを、一つにできるように取り組んでいきたい」山口。早大は勢いを落とさず、箱根駅伝まで駆け抜ける。

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