俳優の赤澤燈(35)や、お笑いコンビ「エレキコミック」の今立進(49)が出演する舞台「霧」(15日まで、東京・シアターサンモール)が4日に開幕した。このほどスポーツ報知の取材に応じ、意気込みを語った。
白血病を患った弟の治療費のために、昼夜働く主人公の元に昔バンドを組んでいた男が現れ、30歳にして再びミュージシャンになる夢を追いかけていくストーリー。
主人公の青年を演じる赤澤は「今の仕事をやりたくて選んだ人が100%じゃないと思うし、そんな日常に寄り添った青春を表現したい。日常的にモヤモヤしている人もいらっしゃるだろうし、少しでも何か一歩踏み出せるきっかけになれば」とコメントした。
主人公が働く現場で接する建設会社の社員を演じる今立も「客観的に見て、泣けましたね」と明かし、「10代、20代の青春とは違って、ちょっとくすんでいて。どの世代にも引っかかるんじゃないかなって。タイトルは『霧』ですけど、中身は『濃霧』だと思います。是非皆さん見に来て頂けましたら」と呼びかけた。
脚本と演出を務めた私オム氏は「宮下(貴浩)さんと私がプロデュースした9回目の作品。最初は2人だったんですけど、少しずつ仲間が増えていき、本当にベストメンバーになってきている」と手応えを明かした。