◆ナガセケンコー杯 第34回北海道支部   春季リーグ戦 第7節(7日・白老桜ケ丘町営野球場ほか)

 旭川大雪ボーイズが10連覇へ王手をかけた。ダブルヘッダーで、とかち道東ボーイズ戦、ようていボーイズ戦ともに4回コールド勝ち。

6連勝を飾り、得失点差で首位に躍り出た。苫小牧ボーイズは札幌手稲ボーイズに9―8で勝利。旭川大雪と2位の苫小牧が6勝1敗で並び、8日に行われる直接対決で優勝が決まる。

 王者・旭川大雪ボーイズが尻上がりに調子を上げてきた。ダブルヘッダー第2試合のようてい戦。初回1死満塁から5番・市川大心(3年)が左翼へ打球を運び、走者一掃となる先制の3点適時打で流れを呼び込んだ。

 2試合とも2ケタ得点で4回コールド勝ち。第1試合のとかち道東戦と合わせて4安打7打点の市川は「以前は打撃が前に突っ込んでいたが、軸足の右を後ろに残すように意識したら打てるようになった。良くなってきた」と手応えを口にした。

 大会初戦こそ札幌豊平に0―2で敗れたが、焦らずにチームを整え、その後は6連勝で首位に浮上。頂点を射程に入れ、西大條(にしおおえだ)敏志監督(58)は「試合前に『雑にならないように』と選手に伝えた。今日は2試合とも無失点なので評価したい」と納得顔だ。

 この日、2位の苫小牧も6勝1敗をキープ。8日の直接対決で雌雄を決することになった。苫小牧とは今季初対戦となるが、ようてい戦で先発した主戦右腕の前田健成(3年)は「苫小牧は打撃が良く、バットをよく振ってくる。相手の裏をかく投球で惑わせたい」と、節目の10連覇へ静かに闘志を燃やしていた。

(飯塚 康博)

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