◆女子サッカー◇静岡県高校総体  ▽決勝 常葉大橘2―2(PK 4―3)藤枝順心(7日・エコパ スタジアム)

 藤枝順心が負けた。静岡県総体は2012年から12大会連続(20年はコロナ禍で中止)で優勝し、22年冬の全日本高校女子選手権から5大会連続(選手権3、総体2)で日本一に君臨してきた絶対女王が、エコパで散った。

PK戦で3人目がポストに当てるなど2人が失敗。イレブンは肩を落として涙した。

 粘りは見せた。1点を追う後半17分に、MF高田理乃(2年)のループシュートで同点。再びリードを許した延長戦でも、後半4分に相手ゴール前の密集からMF朝賀咲月(2年)が蹴り込んだ。中村翔監督(36)は「勝負弱かった選手たちの成長を感じた」とたたえたが、勝利には届かなかった。

 東海総体に進めるのは優勝校だけで、順心の全国総体への道はストップ。負傷者が多く、なかなか実戦で連係を合わせられなかったという。MF鈴木由真主将(3年)は「日本一を継続したかった。今後は皇后杯や選手権に向けてチャレンジしていきたい」と声を絞り出した。

(里見 祐司)

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