安田記念・G1(6月8日、東京競馬場・芝1600メートル)はフルゲート18頭で行われ、2番人気のジャンタルマンタル(牡4歳、栗東・高野友和厩舎、父パレスマリス)が3度目のG1勝利(重賞は4勝目)を果たした。このレース結果を受けて、現役時代に2004年ツルマルボーイ、2007年ダイワメジャーで同レースを2勝している元騎手の安藤勝己氏が自身のX(旧ツイッター)でレース分析を投稿した。
レースの勝ち時計は1分32秒7で良馬場としては例年より遅い時計に、安藤氏は「G1とすればどの馬が勝ってもおかしくない時計」と指摘したうえで、勝ったジャンタルマンタルは「掛かるくらいの追い切りとレースに行っての展開がかみ合った。松山のらしくない消極性が結果としてユウガの後押しに」と分析。その松山弘平騎手とコンビを組んだ5着のウインマーベルにも触れて「勿体(もったい)なかった」と見解を示している。
9番人気で2着に好走したガイアフォースについては「走り所を見極めるのが難しい。ただ、吉村は乗れるジョッキーやね」と2年目の若手ジョッキーをたたえた。1番人気で3着に敗れたソウルラッシュは「さすがに疲れがあったと思う。この馬とすればお誂え向きの時計で、マイルCSとかドバイターフとは反応が違うもんな」と遠征帰りの状態面を指摘。さらに「人気しとる中でもシックスペンスの敗因だけは分かんない」と3番人気で12着に敗れたルメール騎手の騎乗馬についても言及した。