◆競泳 東京都選手権 最終日(8日、東京アクアティクスセンター)
男子200メートル個人メドレー予選で、昨夏パリ五輪は400メートルで銀の松下知之(東洋大)が、1分58秒50の1位。決勝に進み「体がきついのはあったけど、それでも動かせていた。
7月の世界選手権(シンガポール)代表の松下は今大会、日本代表として出場。レース後のミックスゾーンでは、キャップを被ったまま取材対応している。シリコン製のキャップは締め付けが強く、終わればすぐに脱ぐ選手が多い中で「北島康介さんが、レースが終わるまで帽子を取るなと(言っていたと聞いた)」と松下。キャップには「JAPAN」のほか、ミズノのロゴも入っており「自分は見られる側の選手。見せ方というのも一つ大切」。メディアの向こう側にいるファンも意識した行動の一つだ。
松下によれば、平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島氏は、選手としての心得を背泳ぎで五輪4大会連続出場の入江陵介氏に伝授。最近、入江氏からその話を聞いたと言い「すごくためになっています。僕はすぐに外しちゃうタイプなので。頑張って外さないように」と語った。パリ五輪で唯一のメダリストである松下は、競泳ニッポンのエース。
今大会は、7日の男子400メートル個人メドレーで自己ベストに迫る4分8秒71をマーク。初出場となる世界選手権に向け状態を上げている。