3日に肺炎のため89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんの通夜が7日に、告別式が8日に東京・品川の桐ヶ谷斎場「雲」で執り行われた。7日の通夜で弔辞を述べた巨人前監督でオーナー付特別顧問の原辰徳氏(66)は、恩師・長嶋さんへの思いを明かした。
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―訃報から数日後のお通夜となりましたが、改めて参加されてお気持ちは。
「私は本当に憧れてね、もう本当に、野球ができたというのも長嶋さんという偉大な方がいらっしゃって、そんな中で選手としても、コーチとしても監督としても見守ってもらったっていう。そして今日は弔辞という形でご挨拶ができたというのも私の中では大変な誇りだし、本当になんていうふうに言っていいかわからないぐらい感謝の気持ちでいっぱいです」
―実際に今日のお顔や遺影をご覧になられてそのお顔からは?
「本当に穏やかなですね、穏やかな、いつでも周りの方に嫌な思いをさせるところは見たことがありませんし、そういう意味では最後の仏様になられて、本当に穏やかな素晴らしいお姿だったと思います」
―三奈さんであられたり、他の方のメッセージを聞いて改めて思い出すエピソードは。
「私も述べた通りですね。数はもっともっとたくさんありますけれども、これから我々の仲間で集まったり、あるいは野球ファン、長嶋ファンの前ではですね、皆さんの前に長嶋さんってこうだったんですよっていう話は伝えていきたいなと思いますね」
―最後に改めて長嶋さんに伝えたい思い、お言葉をいただければ。
「もう感謝しか僕の中ではありません。同時に本当安らかにお休みくださいということですね」
◆原 辰徳(はら・たつのり)1958年7月22日、福岡県大牟田市生まれ。66歳。東海大相模高、東海大を経て、80年ドラフト1位で巨人入団。81年に新人王、83年は103打点で打点王とMVP。95年に現役引退。通算1697試合、1675安打、382本塁打、1093打点、打率2割7分9厘。