◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス最終日(8日、新潟・ヨネックスCC=6339ヤード、パー72)
首位と4打差の6位からスタートした20歳の高野愛姫(あいひ、トラスト銀行インドネシア)が9バーディー、1ボギーの64で回り、通算15アンダーでツアー初優勝を飾った。5メートル以上のミドルパット、ロングパットを次々と決める神がかったプレーで大逆転劇を見せた。
最終組の2組前で回った高野は、先にプレーした2位のイ・ミニョンに4打差をつけてホールアウト。最終組で回る3位の宮田成華(日立建機日本)は17番をプレー中だったが、5打の大差があり、逆転は不可能。後続の選手が絶対に追いつかないスコアだったために、優勝が決定した。ツアー初優勝は、しびれるような展開になることが多い中、20歳の高野は圧勝で栄冠を手にした。
今季からツアーに本格参戦し、最高成績は5月のSkyRKBレディスの11位。埼玉栄高出身で、岩井明愛、千怜姉妹(ともにホンダ)の2学年後輩。卒業後、日大に進学したが、昨年8月、2年で中退し、朝から晩までゴルフだけを考えるプロ生活を続けている。身長167センチの大器が、驚異的な爆発力を発揮した。
◆高野 愛姫(たかの・あいひ)2004年9月14日、東京・北区生まれ。20歳。5歳からゴルフを始める。北区立飛鳥中学校2年時に大東建託いい部屋ネットレディスでツアー初出場(114位予選落ち)。