3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんとともに昭和のプロ野球界を彩った星野仙一さん、野村克也さん。2人の名将との別れを振り返る。

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 元中日投手で、監督として中日、阪神、楽天で指揮を執った星野仙一氏は2018年1月4日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。70歳だった。葬儀は近親者らで密葬が行われた。

 同2月24日に後援会によるお別れの会を名古屋市内で行い約2000人が参列。さらに同3月19日には東京でお別れの会を開催。3150人が参列し、楽天・三木谷浩史オーナーは涙を流しながら謝辞と弔辞を読んだ。お別れの会は同28日に大阪でも行われ、阪神・金本知憲監督(当時)が弔辞を読み上げた。

 戦後初の3冠王となり、指導者としても3度の日本一に輝いた名将、野村克也さんは2020年2月11日に虚血性心不全のため84歳で死去。葬儀は密葬で行われた。当初は同3月にしのぶ会を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期に。死去から1年10か月後の2021年12月11日に在籍した阪神、ヤクルト、楽天、ソフトバンク(南海)、西武、ロッテの6球団が共同発起人となりしのぶ会が神宮球場で開催された。弔辞はヤクルト時代の教え子でもある高津臣吾監督が読み、「野村野球」の継承を誓った。

しのぶ会には、元同僚や教え子らが多数、参列して名将との別れを惜しんだ。

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