◆プロボクシング▽バンタム級(53・5キロ以下)10回戦 増田陸―ミシェル・バンケス(8日、有明コロシアム)
ノンタイトル戦が行われ、WBA世界バンタム級7位で日本同級王者・増田陸(帝拳)が、WBA世界同級11位・ミシェル・バスケス(ベネズエラ)に1回1分27秒でKO勝利。対戦成績を9戦8勝(8KO)1敗とした。
落ち着いた立ち上がりから、増田の左が炸裂したのは1分半頃。左ストレート一閃でバスケスを吹っ飛ばすと、相手は一度立ち上がりながらも千鳥足で、再び尻もち。ワンパンチでリングに沈めた。「ドンピシャで当たったので。とても手応えがあった」と、衝撃KO勝利を収めた。
試合後は「まだちょっと、興奮が収まらないけど、最高な試合でした」とコメント。増田は「世界に向けて練習しているけど、今日の結果を持っていつでも世界に挑戦できる準備は整ったと思う」と胸を張った。
この日は、リングサイドで同級のWBO王者・武居由樹(大橋)とWBA休養王者・堤聖也(角海老宝石)が観戦。「今、バンタム級すごく盛り上がってるけど、今日、自分の存在をアピールできたのはうれしく思う」とした増田は「早く、自分もそっち(王者)側に座って試合を見たい」と語った。「必ず、世界チャンピオンになります」とリング上で誓い、声援に応えた。