日本相撲協会を9日付で退職する元横綱・白鵬の宮城野親方が8日、所属する伊勢ケ浜部屋の師匠で7月に定年を迎える伊勢ヶ浜親方(元横綱・旭富士)が都内のホテルで開催した「感謝の宴」に出席した。報道陣には「明日! はい、終わりです」と笑顔で一言。
宮城野親方は元幕内・北青鵬の暴力問題で2階級降格などの処分を受けて、師匠を務めていた宮城野部屋も当面閉鎖となった。昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に転籍。部屋の再興のメドが立たないことなどから退職の意思を固め、協会に6月9日付の退職届を提出した。協会側は同日付の受理を決めている。
この日のパーティーには、伊勢ケ浜部屋のOBで元横綱・日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏も出席した。会場前で同じモンゴル出身の宮城野親方とハグをかわす場面もあったが、退職については「本人に聞いてください。私には分からないです」と多くを語らなかった。師匠だった伊勢ケ浜親方の定年には「素晴らしい親方、女将(おかみ)さんと出会えて、そのおかげで第70代横綱になることができた。感謝の気持ちでいっぱい」と思いを述べた。