◆プロボクシング▽WBOアジアパシフィック・バンタム級(53・5キロ以下)王座決定戦10回戦 同級○2位・坪井智也(判 定)同級1位バン・タオ・トラン●(8日、有明コロシアム)
WBOアジアパシフィック・バンタム級2位・坪井智也(29)=帝拳=がプロ2戦目で王座獲得に成功した。WBOアジアパシフィック同級1位バン・タオ・トラン(33)=ベトナム=と空位の王座を争い、序盤からスピードを武器に上下に打ち分け手数で圧倒。
プロ2戦目での地域タイトル獲得は日本最速タイ記録。大仕事を成し遂げた坪井は「きょうは長いラウンドできて、学びのある試合になった。トラン選手はフィジカルが強いので簡単には倒れないと思っていた。徐々に弱らせてからフィニッシュしようと思っていたが、決定打を打ち込むことができなかった」と収穫と反省を口にした。
全日本選手権4連覇、21年世界選手権では日本人初の金メダルという偉業を達成。アマで131戦を経験し、鳴り物入りでプロ入り。これで3月のデビュー戦から危なげなくプロ2連勝。「チャンスがあればこの先(世界)のベルトも狙いたい。組まれた試合をやって勝っていけば見えてくる景色だと思う」と今後へ意欲を示した。
戦績は坪井が2戦全勝(1KO)、トランは18勝(10KO)2敗。