侍ジャパン・井端弘和監督が8日、来年3月のWBC連覇を3日に死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんに約束したことを明かした。

 井端監督は、7日に都内の斎場で営まれた通夜に参列した。

その際を振り返り「世界一をとるというところは、僕なりに誓ってきました。『いける』っていう気持ちを持って帰れた。非常に勇気をもらったなという風には思いました」と語った。

 2003年にアテネ五輪予選の一員として長嶋ジャパンでプレー。14年に巨人移籍後はキャンプで打撃指導も受けた。侍ジャパン監督に就任直後の23年11月には、関係者を通じて長嶋さんから激励の電話があった。

 アテネ五輪予選でのDH起用に関して「こんなDH経験のない打者を2試合、スタメンで使ってくれた。そこから星野さんのときも(北京五輪)予選でDHだったり、WBCのときもDHだったり、DHがあそこから始まったのかなと。そのとき(03年)になぜ、自分がDHに選ばれたのかはちょっと分からないですけど、あのメンバーで出られた。そこからもっと野球がうまくなりたいとなりました」とDHの適性を見いだし、成長の糧をくれた長嶋さんへの感謝の思いを口にした。

 23年11月、侍ジャパン監督就任直後に長嶋さんから電話をもらったことについても「お時間をいただいて、わざわざ連絡していただけたというのはすごくありがたいです」と感謝。「最後は自分が責任をとるわけで、自分でちゃんと決断してやってくださいと。

悔いのないように、と言われました」と指揮官としての心構えを伝授されたことも明かした。

 この日は神奈川県内で行われた兼任するU15代表のセレクションに出席した。まずは8月に台湾・台南で開催される「第12回 BFA U15アジア選手権」を制覇して、長嶋さんに報告する。

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