◆第66回宝塚記念・G1(6月15日、阪神競馬場・芝2200メートル)

 昨年の有馬記念覇者レガレイラ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎、父スワーヴリチャード)の中心は揺るがない。

 ここへ向けて帰厩してから順調に調整が進められ、状態は右肩上がり。

6月4日の1週前追い切りは美浦・Wコースで戸崎圭太騎手を背に抜群の前進気勢を見せた。最後の直線では必死に食らいつこうとする僚馬レッドヴェロシティ(7歳3勝クラス)を、手綱が動かないまま涼しい顔でパスする姿はさすがのひと言。脚さばきもパワフルで、骨折明けとはいえ現状では文句のつけようのない仕上がりに映る。

 今回もやはりゲート内の駐立がポイントになる。前走は発馬での半歩の遅れを、鞍上がうまくリカバリーして好位を確保できたことが勝利につながった。秋春グランプリ制覇は序盤の位置取りにかかってくるだろう。(石行 佑介)

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