◆日本生命セ・パ交流戦 2025 阪神8―1オリックス(8日・甲子園)

 阪神・佐藤輝が豪快な一撃でトドメを刺した。3点リードの8回1死満塁。

直前には森下が申告敬遠された。「一発いったろう、という気持ちでいきました。もう完璧でしたね」。川瀬の直球をバックスクリーン右に放り込んだ。3試合ぶりで両リーグトップを独走する17号。自身5度目のグランドスラムだ。聖地に詰めかけた4万2631人の視線を独り占め。「センター返し。基本だと思うのでね。飛んでくれて良かった」と胸を張った。

 弟分の森下が、3回に2戦連発となる10号3ラン。シーズン44打点で一時は両リーグ単独トップに躍り出たが、貫禄の満塁弾で45打点とし、力強く追い抜いてみせた。

「前のバッターが打っちゃうので、あまり打点を稼げないなと思う時もありますけど…。僕も負けないように頑張ります」。藤川阪神が誇る3、4番は固い絆で結ばれた同志であり、ライバル。まだまだ高みを目指していく。(中野 雄太)

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