◆プロボクシング ▽WBC&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)王座統一戦12回戦 〇WBC王者・中谷潤人(6回終了TKO)IBF王者・西田凌佑●(6月8日、東京・有明コロシアム)

 WBC、IBF世界バンタム級王座統一戦は、WBC王者・中谷潤人(M・T)が6回終了TKOでIBF王者・西田凌佑(六島)を下し、WBC王座4度目の防衛とともにIBF新王者に。2団体を統一した。

この日はゲストとして、WBO王者の武居由樹(大橋)と、WBA休養王者・堤聖也(角海老宝石)が現地観戦。堤は試合後「いい試合でした」と興奮気味に語った。

 試合は中谷が初回から強打を繰り出す展開。両チャンピオンも「一番びっくり。お互いもっと作ってから激しくなるかと思ったけど、いきなりあんなに仕掛けてくるとは(堤)」「全然想像しなかった展開。いきなり接戦だったので、すごく驚いた」と声をそろえた。

 西田も応戦していたが、試合中に右肩を脱臼したことにより棄権。序盤から右目付近も腫らしており、「腫れも心配だった。顎もやっている感じだった。ずっと口が開いていて」と堤。武居も「肩を回している時に(堤と)大丈夫かと言っていて。その後に顎が腫れていたし、(口が)閉まっていなかった。

怖かったですね」と心配そうな表情だった。棄権の判断については両者が首を縦に振り、堤は「絶対に正しい。もっと大きい事故が起きるかもしれない。ただ西田選手としては、まだやれるのに、という気持ちがあったと思うので。すごく悔しいだろうなと思う」と、胸中をおもんぱかった。

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