那須川天心(26)=帝拳=が世界前哨戦を大差の判定勝ちでクリア。11月に計画するバンタム級での世界初挑戦に前進した。

(観衆1万2000)

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 日本人の世界王者4人で独占していたバンタム級の主要4団体は、中谷が国内4例目となる日本人王者同士の対決でWBC、IBFを統一した。WBAは正規王者だった堤が左目の手術で休養王者扱いになり、暫定王者だったバルガスが正規王者に昇格。堤は休養明け後に正規王者との統一王座戦に臨む。WBO王者の武居の次戦は9月に団体内同級1位と指名試合となる。

 世界前哨戦をクリアした天心は11月にも世界初挑戦を計画。各王者との対戦交渉が進められそうだ。

 中谷は1階級上のスーパーバンタム級の4団体統一王者・井上尚弥との対戦を見据えて、統一したWBC、IBFの王座返上が濃厚。返上後は各王座で決定戦が設けられ、ここに天心が挑戦する可能性もある。

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