◆バスケットボール◇静岡県高校総体 ▽女子決勝 浜松開誠館78―53東海大翔洋(8日・エコパアリーナ)

 男女決勝などが行われた。女子は浜松開誠館が県新人の決勝リーグで敗れた東海大静岡翔洋を78―53で退け、2020年のコロナで中止となった大会を除き、9大会連続9回目の優勝を飾った。

男子は藤枝明誠が浜松開誠館を下し、4連覇を達成。男女ともV校が全国総体(7月26日開幕・岡山)の出場権を獲得。男女上位3校が東海総体(6月21、22日・三重)の切符を手にした。

 女王のプライドを取り戻した。浜松開誠館が県新人で敗れた翔洋にリベンジだ。「苦しい時は、自分が引っ張る」。第2クオーター(Q)途中の18―19からSG前川桃花主将(3年)がシュートを決めると、チームは波に乗った。一気に連続13得点で突き放した。

 攻撃では2年生コンビが引っ張った。SF垣内優希奈が3点シュート5発などで21得点をマークすると、牧田知紘がスピードを生かしたドライブからチーム最多22得点を挙げた。垣内が「前半入らなかったけど、途中から自分のリズムで打つことを意識した」と言えば、牧田は「積極的に攻められた」と、胸を張った。

 県高校新人決勝リーグでは52―60で苦杯をなめた。

県Vは果たしたものの、県内公式戦は165連勝でストップ。「ショックだった」という三島正敬監督(49)は「練習から変えた」という。原点回帰でもう一度ディフェンスを意識させた。練習は明るい雰囲気をつくった。東海新人の準決勝で全国屈指の強豪・桜花学園(愛知)に15点差負けしたが、第4Q途中まで2点差の接戦を演じたのが自信になっている。

 9大会連続で臨む全国総体。「昨年3回戦で負けているので、まずは、それより上に行きたい」と、前川主将。敗戦の味を知って成長した開誠館が岡山に向かう。(塩沢 武士)

〇・・・男子は藤枝明誠が危なげなく4連覇を飾った。2年生ながらゲームキャプテンのPG渡辺聖が攻守に活躍。3点シュートを3発決めるなど11得点をマークし、守備では相手キーマンのPG木村晄大(2年)を徹底マークして仕事をさせなかった。金本鷹(よう)監督(34)から「発信力があるし、物怖じしない性格」と、下級生で主将に抜てきされた男は「聞いた時は、驚きしかなかった。

東海総体、総体の優勝を目指して頑張りたい」と、目標を掲げた。

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