◆バスケットボール◇静岡県高校総体 ▽女子決勝 浜松開誠館78―53東海大翔洋(8日・エコパアリーナ)
男女決勝などが行われた。女子は浜松開誠館が県新人の決勝リーグで敗れた東海大静岡翔洋を78―53で退け、2020年のコロナで中止となった大会を除き、9大会連続9回目の優勝を飾った。
女王のプライドを取り戻した。浜松開誠館が県新人で敗れた翔洋にリベンジだ。「苦しい時は、自分が引っ張る」。第2クオーター(Q)途中の18―19からSG前川桃花主将(3年)がシュートを決めると、チームは波に乗った。一気に連続13得点で突き放した。
攻撃では2年生コンビが引っ張った。SF垣内優希奈が3点シュート5発などで21得点をマークすると、牧田知紘がスピードを生かしたドライブからチーム最多22得点を挙げた。垣内が「前半入らなかったけど、途中から自分のリズムで打つことを意識した」と言えば、牧田は「積極的に攻められた」と、胸を張った。
県高校新人決勝リーグでは52―60で苦杯をなめた。
9大会連続で臨む全国総体。「昨年3回戦で負けているので、まずは、それより上に行きたい」と、前川主将。敗戦の味を知って成長した開誠館が岡山に向かう。(塩沢 武士)
〇・・・男子は藤枝明誠が危なげなく4連覇を飾った。2年生ながらゲームキャプテンのPG渡辺聖が攻守に活躍。3点シュートを3発決めるなど11得点をマークし、守備では相手キーマンのPG木村晄大(2年)を徹底マークして仕事をさせなかった。金本鷹(よう)監督(34)から「発信力があるし、物怖じしない性格」と、下級生で主将に抜てきされた男は「聞いた時は、驚きしかなかった。