柔道の男子66キロ級で五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)が9日、世界選手権(ブダペスト)に向けて羽田空港から出発した。日本男子では、単独最多となる5度目の優勝を目指す。
8日には、親交のあるプロボクシングWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)が、IBF王者・西田凌佑(六島)との王座統一戦を制して2団体王者に。一二三は「見に行きたかったけど」と出発直前のため現地観戦は叶わなかったが「いつもと違う一面、あんなに殺気立った姿は初めて見た」と配信で応援した。序盤からプレッシャーをかけた中谷の姿に「勝負に対するどん欲さ、同級生が活躍してパワーをもらえる。頑張りたいと思った」と語った。
大会は13日に開幕し、男子66キロ級は14日に行われる。28年ロス五輪をすでに見据えている一二三は「自分らしく、いつも通り自分の柔道を出すだけ」と、足元をみつめた。