◆プロボクシング ▽日本ユース・ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ8回戦 王者・磯谷大心―加藤大河(10日、東京・後楽園ホール)

 元WBA、WBC世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王者・輪島功一さん(82)の孫で日本ユース・ウエルター級王者の磯谷大心(23)=輪島功一スポーツ=が9日、都内で初防衛戦の前日計量に臨み、66・6キロのリミットでクリアした。挑戦者の日本同級11位・加藤大河(21)=DANGAN越谷=も66・2キロでパスした。

 戦績は磯谷が8勝(5KO)3敗、加藤が7勝(2KO)3敗。

 日本ランキングでも同級9位の磯谷は計量後、取材に応じ、「調整は問題なく、いつもどおりにできた。全ラウンドで圧倒して、流れで倒しに行く」と気迫を見せた。加藤とは昨年12月の日本ユース同級王座決定戦で対戦し、判定勝ち。磯谷にとっては同じ相手との連戦となる。前回の試合では、末弟の広太(18)=輪島功一スポーツ=がプロデビュー。判定勝ちを収めた。「同じ日に試合をしたんですが、弟に『倒し方を見せてやるよ』と言って判定勝ち。しかも2―0。今回こそはしっかり倒したい」と、東日本新人王を目指す弟へ、勝利のバトンをつなぐ決意を示した。

 昨年8月の試合から両拳に痛みを感じていたが、知り合いの整形外科医からの助言もあって治療方法を変えたという。「今は痛くても、打てるようになった」と磯谷。

唯一の不安要素も解消し、初防衛に向けて拳に力を込めた。

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