フジテレビ系のニュース番組「Live News イット!」(月~金曜・午後3時45分)が9日に放送され、日本相撲協会を退職した元横綱の白鵬翔さんが退職報告と今後の活動を説明した同日の記者会見について報じた。

 白鵬さんはこの日から宮城野親方となった、前伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)と会見の最後にハグをかわすなど、円満退職を感じさせた。

また一部で不仲説が報じられた同じモンゴル出身で元横綱・照ノ富士の現伊勢ケ浜親方との不仲説も否定した。

 この様子を大相撲取材歴38年の相撲ジャーナリストの横野レイコ氏は、「大人の対応をしていたな、と思いました。これからも相撲協会と良好な関係でいたい」と分析した。また白鵬さんが今後はアマチュア相撲に注力して、すそ野を広げていくという構想は、日本の相撲が直面する課題の解決にも直結していると説明。「スポーツ万能な子が他のスポーツに流れていってしまっている。優秀な人材を大相撲に送り込みたいという夢がある。相撲協会と対抗するわけではなくて、そういう意味の恩返しをしたい」と語った。

 白鵬さんは、宮城野親方として師匠を務めていた宮城野部屋が元幕内・北青鵬の暴力問題で閉鎖。昨年4月から弟子とともに伊勢ケ浜部屋に転籍し、部屋付き親方として指導にあたっていたが、今年夏場所後に日本相撲協会に退職届を提出した。

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