WBC世界バンタム級1位の那須川天心(26)=帝拳=が、世界前哨戦から一夜明けた9日、都内で会見した。8日の10回戦で、WBA6位ビクトル・サンティリャン(29)=ドミニカ=に3―0の判定で勝利。
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天心はWBA6位の難敵を大差判定で下したが、倒しきれなかったことを課題に挙げ「僕は他のボクサーに比べても、パンチ力はないと思う」と吐露。「だからこそ、試行錯誤して強くなれると証明したい」と目を輝かせた。
6回に放った“カエル跳びアッパー”については「コスチュームも緑なんで、本当にカエルになった。あれで倒せればトノサマガエルだったが、倒せなかったのでガマガエル」と自虐的に振り返った。次戦が世界初挑戦となる見通し。「目指しているのは神に例えるなら全知全能のゼウス」と語る天心は、「僕はまだ完成されたファイターじゃない。一個一個、成長する過程をみなさんにさらけ出していきたい」と誓った。