全日本プロレスは9日、都内で18日の後楽園ホール大会で行う三冠ヘビー級選手権試合の記者会見を開催した。

 王者の斉藤ジュンが鈴木秀樹と5度目の防衛戦。

鈴木は「6月18日、鈴木秀樹が三冠チャンピオンになる日です」と誓えば、ジュンは「俺が必ず防衛してやる。斉藤ジュンは永遠に止まることはない。鈴木秀樹、DOOM!」と防衛を確信した。

 そして、6月9日が「斉藤ブラザーズ」がデビューして4年目の記念日になることを明かし「お祝いするぜ」と用意した大好きな甘い物を口にした。お祝いの草餅を食べようとする王者に鈴木は「4年って半端じゃないですか?普通、5年とか10年とかやるんじゃないですか?一周年で分かるんですけど4年ってどうなんですか?」と突っ込んだ。これにジュンは「DOOM!俺が食べたいから食べる。ただ、それだけだ」と返すと「それ何ですか?何、食べたんですか?」と挑戦者がなおも絡みつくと「草餅だよ。お前にはあげない」と反抗し黙々と草餅を堪能した。

 続いてティラミスをほおばった王者に鈴木は「食べきれよ」と上から目線で指示した。途中で司会者が報道陣へ質疑応答を促すと「ダメだ。食べきってからだ。途中で下品だろ。

小っちゃいころ言われなかった?ご飯食べてて。食べてる途中で遊ばない、とか言われたでしょ?食べきってからやりましょう」とダメ出ししたが「俺はいつも食べながら質問を受けるのが好きなんだ。始めてくれ」と却下。それでも鈴木が「ダメだな。下品すぎる。食べてからやりましょう」と食い下がり王者は「始めるんだ」と主張したが結局、鈴木の言い分通り、ティラミスを完食してから質疑応答を受けることになった。

 チャンピオンカーニバルの4・23後楽園ではスリーパーホールドで絞め落とされ完敗。会見でも答えるたびに鈴木に突っ込みを入れられ完全に挑戦者にペースを握られた。ジュンは「良くも悪くも鈴木秀樹だから、こういうことになるんじゃないか」とあきれ果てながらペースは「握られていない」と宣言した。その上で鈴木について「とにかくクセが強い」と警戒感を高めていた。

 一方で鈴木は王者への印象を聞かれ「まじめな感じでいいですか?」と切り出し「シンプルに体が強いことってありますね」と神妙に答えた。それでも写真撮影では鈴木は王者の「DOOM!」、弟・レイのポーズを繰り出しながらジュンの前に立ちはだかりやりたい放題。

これに王者はあきれ果て会見場を去っていたが鈴木はカメラマン1人1人にポーズをとり会見を支配した。

 ◆6・18後楽園ホール全対戦カード

 ▼6人タッグマッチ

斉藤レイ、青柳亮生、野村卓矢 vs MUSASHI、デイビーボーイ・スミスJr.、小藤将太

 ▼ゼンニチ本隊 vs バカの時代 10人タッグマッチ

諏訪魔、芦野祥太郎、田村男児、井上凌、ザイオン vs 佐藤光留、真霜拳號、宮本裕向、阿部史典、立花誠吾

 ▼ELPIDA vs 北斗軍 8人タッグマッチ

ライジングHAYATO、安齊勇馬、本田竜輝、綾部蓮 vs 大森北斗、羆嵐、他花師、タロース

 ▼世界ジュニアヘビー級選手権試合

王者・吉岡世起 vs 挑戦者・“ミスター斉藤”土井成樹

 ▼世界タッグ選手権試合

王者組・宮原健斗、青柳優馬 vs 挑戦者組・菊田円、KAI

 ▼三冠ヘビー級選手権試合

王者・斉藤ジュン vs 挑戦者・鈴木秀樹

編集部おすすめ