みちのくプロレスの新崎人生が12日に後楽園ホールで行われるストロングスタイルプロレスでレジェンド王者の船木誠勝に挑戦する。

 大会は4月21日に90歳で亡くなった団体会長を務める“過激な仕掛人”新間寿さんの追悼興行として開催。

新崎にとって今回の挑戦は、キャリア33年目で初のシングル王座挑戦。船木との初の一騎打ちとなる決戦へこのほど、団体公式インタビューに応じ思いを明かした。

 「33年目にしてやっとシングルベルトの挑戦に値するレスラーだと認めていただけたのかなと。そこは素直にうれしく思いますね。自分はデビューが人より遅くて26歳の時だったんです。当時、自分と同世代のレスラーの方たちはすでに最前線で活躍されていて。小橋建太(当時は健太)さん、佐々木健介さん、ウルティモ・ドラゴン校長、すでにベルトを巻いてる人もいました。対して自分は26歳、しかもみちのくプロレスという小さな団体でのデビューだったので、そういった同世代の選手たちに追いつけるように頑張らないといけない。その気持ちで続けていたら、33年が経っていたと、そういう感覚なんです。感覚的にはずっと追いかけてる立場。まだまだ努力を重ねていくしかないといまも思っています」

 船木は年齢で58歳の自身より2歳下、しかしキャリアでは40年のレジェンドになる。

 「自分が26歳でデビューした頃には、すでに最前線で活躍されていましたよね?パンクラスとみちのくが同じ93年旗揚げですもんね。

そういった意味では本当にレジェンド。以前、一度タッグマッチで試合をしていますが、それまで感じたことのない圧力と言いますか、目に見えない力を強烈に感じたのがすごく印象に残っています」

 23年6・8後楽園でタッグ対決している。

 「そんなに長い時間闘ったわけじゃなかったんですが、全盛期のままといいますか、自分がデビューした頃に見た船木誠勝が目の前にいた、そんな感覚がありました」

 試合をこう見据えた。

 「わからないですね、イメージがわかないです。想像してみましたが、全くイメージができない。プロレスという同じ業界で生きてきましたが、まったく違う道を歩んできた。だからこそファイトスタイルがどうとかではなく、人対人、人間対人間の戦いになるのかなという気がしています。人間力の勝負と言ってもいいかもしれません」

 ストロングスタイルへの意識もこう打ち明けた。

 「そこへの意識はあまりないですね。世界中にいろんなプロレス団体があって、いろんなスタイルのプロレスがありますけど、どこに上がったとしても(新崎人生のスタイルが)変わることはありません。自分のやれることをやるだけ。世界中どこのリングに行っても、それはもう変わらない。

変わらないし、変われないですね」

 大会は新間寿さんの追悼大会になる。

 「自分は直接、新間さんと交流があったわけではないんですが、新間さんの息子さん、新間寿恒さんに声をかけてもらわなければプロレスラー新崎人生のいまはありませんから。そういう意味で何か縁のようなものを感じざるを得ませんし、(新間さんは)やはり“過激な仕掛け人”として新日本プロレスでいろんなアイデアを実行されていたという印象が強いので。自分もそうですけど、プロレス団体を運営する立場の人間としてお手本のような方だったと思いますね」

 ◆6・12「新間寿追悼興行」全対戦カード

 ▼メインイベント レジェンド選手権

王者・船木誠勝 vs 挑戦者・新崎人生

 ▼WメインイベントSSPW認定女子タッグ選手権

王者組・ジャガー横田、藪下めぐみ vs 挑戦者組・DASH・チサコ、鈴木ユラ

 ▼タッグマッチ30分1本勝負

藤波辰爾、スーパー・タイガー vs 村上和成、ブラック・タイガー

 ▼タッグマッチ15分1本勝負

ザ・グレート・サスケ、阿部史典 vs ディック東郷、日高郁人

 ▼ハウスデコpresentsタッグマッチ30分1本勝負

大仁田厚、雷神矢口 vs 間下隼人、関根“シュレック”秀樹

 ▼15分1本勝負

Sareee vs 花穂ノ利

 ▼15分1本勝負

MIRAI vs ソイ

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