個性的な白毛馬として多くのファンに愛されて、このほど現役引退が決まったハヤヤッコ(牡9歳、美浦・国枝栄厩舎、父キングカメハメハ)が6月10日、美浦トレセンに別れを告げた。前走の目黒記念のレース中に右前浅屈腱不全断裂を発症して競走中止となり、今後についてはオーナーサイドで検討していくが、この日に退厩して福島・ノーザンファーム天栄に向けて出発した。

 国枝調教師は「一生懸命頑張ってくれました。最後は残念だったけど、無事に次のところに行けるのでホッとしています。前走後は脚元を保護して、普通に生活できていてよかった」と、しみじみと語った。前走のレース後もファンから多くの手紙やお守りなどが届き、「すごいよね。俺には来なくても、ハヤヤッコにはいっぱいくるもんなあ」と笑顔で感謝した。

 担当の田村助手も「(応援してくれた)皆さんに感謝です。愛嬌(あいきょう)があるから、かわいがってもらえると思います。手紙を読んだら、(お守りを)一緒に持っていってほしいとあったので、くれた方の気持ちを考えたらと思って(持っていってもらうように)お願いしました」と目を潤ませた。

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