◆米大リーグ エンゼルス7―4アスレチックス(9日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)
エンゼルスの菊池雄星投手が9日(日本時間10日)、本拠でのアスレチックス戦に先発し3試合ぶりに2勝目(5敗)を挙げた。7回1/3を1安打無失点、奪三振5、与四球1。
序盤からスライダー、カーブを多投してアスレチックス打線を翻弄(ほんろう)。先頭打者バトラーをスライダーで空振り三振に仕留めたが、その後カーブで遊ゴロ、直球で中飛。2回はスライダーで一ゴロ、カーブで中飛、スライダーで左飛。3回はカーブで一飛、スライダーで空振り三振、スライダーで見逃し三振だ。
打線が一回りした4回は今度は直球を中心に組み立て、二ゴロ、投ゴロ、投ゴロと、いずれも2ストライクと追い込んでからの直球で内野ゴロを打たせた。
5回は先頭打者をスライダーで中飛に抑えた直後、右打ちのマンシーにスライダーを左翼に初安打されるも次打者を直球で見逃し三振。続くウリアスに四球を与えたが、マカイバーをカーブで三ゴロに打ち取って5回を投げきった。
焦ってきたアスレチックス打線は6回わずか5球で3者凡退。スライダーで投ゴロ、スライダーで中飛。打率2位に付けているウィルソンは初球の直球を遊飛。好打者にバッティングをさせていない。
7回には変化球をミートされたが、中直、一ゴロ、左直と3者凡退。8回も続投し先頭のカーツを空振り三振に仕留めたが10球粘られて104球となったため、2番手と交代。スタンドからの大きな拍手の中、ベンチに戻ってナインからのハイタッチをうれしそうに受けていた。
菊池は今季11試合目の5月23日マーリンズ戦で初勝利を挙げるも、その後も打線の援護に恵まれず2勝目をつかめなかったが、この日は打線が3回に3連続タイムリーで3点、4回にはアデルが12号ソロを放って援護してくれた。